ホンダ、日本発売の燃料電池乗用車を公開

 ホンダは22日、年内に国内でリース販売する燃料電池乗用車「FCX」を東京都内で初公開した。試作車よりも走行性 能を高め、車体も改良した。当初の販売地域は、燃料の水素を補給する水素ステーションづくりが進む首都圏に限られ る。一般への普及は、10年ごろになりそうだという。

 新しい燃料電池車は4人乗りの2ドアで、排気量1.3リットルのガソリン車並みの馬力がある。1回の燃料補給で走れ る距離は、試作車の300キロから355キロに、重量も60キロ軽くなった。燃料電池や水素タンクは床下に収められ、室 内空間には影響ないという。

 同社は、04年までに日米両国で計30台をリース販売する予定。すでに米ロサンゼルス市当局に5台の納入が決まっ ている。日本での販売先も政府機関や自治体が有力と見られている。
(10/22/02)



年内にリース販売されるホンダの燃料電池車「FCX」


燃料電池車って何?

 水素と酸素の反応で発生する電気を動力源とする自動車。理論的には排出ガスを出さず、高いエネルギー効率を期待 できる。地球の温暖化や大気汚染などを引き起こすことが少ないため、将来普及するであろう低公害車の本命と目され ている。

 ガソリンを使った内燃機関による従来型の自動車とは仕組みがまったく異なるため、各メーカーが開発にしのぎを削って いる。開発費はばく大で、自動車メーカーの経営を直撃しており、世界の自動車業界で起きた巨大メーカー同士の企業合 併の一因ともなった。

 燃料電池には、水素を自動車に貯蔵する水素貯蔵方式と、メタノールを化学反応させて水素をつくるメタノール改質方式、 ガソリンから水素をつくるガソリン改質方式がある。どの方式の燃料電池を使うかはメーカーによって様々。トヨタ自動車やホ ンダなどが03年に燃料電池車を市販すると発表しているが、従来型の自動車よりも相当高価になることが予想されており、 一般への普及にはしばらく時間がかかりそうだ。
(11/05/01)