(2) ご褒美(ほうび)で子供(こども)を釣(つ)る夫(おっと)

 私(わたし)もあなたと同(おな)じ考(かんが)えです。お金(かね)や物(もの)で愛情(あいじょう)を表現(ひょうげん)したり、子どもを支配(しはい)したりするのはいいことだと思(おも)いません。

 でも、幼(おさな)い時期(じき)の子どもに一番(いちばん)影響(えいきょう)を与(あた)えるのは母親(ははおや)ですから、あなたがきちんとしていればそんなに心配(しんぱい)はないと 思(おも)います。

 子どもは、親(おや)の表情(ひょうじょう)や振(ふ)る舞(ま)いを実(じつ)によく見(み)ています。

 「おとうさんはいうことを聞(き)けばお金(かね)をくれる。おかあさんはそれをよくないと思(おも)っている」と、ちゃんと気付(きづ)いていますよ。

 ここはひとつお小遣(こづか)いのために父親(ちちおや)を喜(よろこ)ばそう、でも母親(ははおや)には内証(ないしょ)にした方(ほう)がよさそうだとか、いずれ親(おや)との個別(こべつ)の付(つ)き 合(あ)いを上手(じょうず)に学(まな)んで、したたかに生(い)きるようになります。

 「子煩悩(こぼんのう)で、優(やさ)しくて、働(はたら)きもの」。いいところが三つもある父親(ちちおや)なのですから、多少(たしょう)まずい点(てん)があっても大丈夫(だいじょうぶ)。「まったく、 お父(とう)さんは困(こま)るのよ」と言(い)いつつ、あなたはあなたらしく、すがすがしい子育(こそだ)てを毅然(きぜん)として貫(つらぬ)く、それでなんとか しのげると思(おも)います。
 (久田(ひさだ):作家(さっか)